九月も半ばを過ぎた頃でしょうか。
寝ようとしていたら突然頭の中で声がしました。
『はじめまして! 僕、秋一といいます。
ちょっとお邪魔してもよろしいでしょうか?』
僕は何も考えず
『ああいいよ』と答えました。
翌日目が覚めると、
何か鼻がグズグズするし何となく喉も痛いし、
もしかして風邪?と思ったとき、
ふと秋一君の言葉が頭をよぎったのです。
『ちょっとお邪魔してもよろしいでしょうか?』
そう、彼は風邪のウィルスだったのです。
そうとは知らず『ああいいよ』なんて言ってしまった。
あ〜なんてバカバカバカ〜
以来秋一君はちょっとどころか、
僕の了承を得たものとして、
処方箋による薬に屈することなく、
力強く僕の中で活動しているのです。
この前なんかお医者さんでお金を払って、
診察券を返してもらうときに受付の女の人が
『また店に来てください』って小さい声で言ったのでドッキリ!
知らない人だし、きっと夜そういうトコでバイトしてて、
お客と間違えたんだなと思っていたら、
次のオジサンにも同じこと言ってるから、
変な人だなと思った瞬間気付いたのです。
彼女は、
『また診せに来てください』と言ったんだと・・
秋一君は、遂に僕の思考回路にまで入りこんでしまったのです。
みなさんも相手が誰なのか、
どういう魂胆なのか分からないのに、
『ああ いいよ』なんて絶対に言ってはいけませんよ。
それにしても秋一君いつになったら出てってくれるんだろう。
誰か彼を説得してくれませんか〜
ps.秋一君 スペシャルゲストで今度のライブに予防、
いや呼ぼうかな・・